ライブコマースをはじめてみたい。でも、何からどう始めればいいのかわからない、、、
こんな悩みを抱えている事業者様は多いのではないでしょうか。
本記事では、そんな方に向けてライブコマース配信が可能なプラットフォームを各プラットフォームの特徴と活用方法に着目してご紹介します!
目次
1. ライブコマースとは?
ライブコマースとはライブ動画を活用したEコマース・サービスのことです。
ECサイトとライブ動画を組み合わせて顧客とのコミュニケーションを醸成し、実店舗での接客に近い購買体験を実現することができるのが特徴です。
また日本でのライブコマースの歴史は浅く、サービスが立ち上がったのは2017年頃からですが、EC市場やライブ配信の普及によって徐々にライブコマースの活用事例は増加しており、今もどこかでライブコマースが実施されていることでしょう。
ライブコマースについては下記の記事でもまとめていますので、もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
▶ライブコマースとは?メリットや導入検討の際に注意すべき点などを徹底解説
2. 日本でのライブコマース市場
我が国日本のライブコマース市場はどうなっているかというと、そもそも浸透し始めたのが2017年頃と言われており、お隣中国ほど発展しているのかと言われるとそこまでの規模になっていないのが現状です。
マクロミルと翔泳社が全国の15歳~49歳の男女を対象に行った調査によると、
2019年時点で「ライブコマース」というワード自体の認知度は、「内容も含めて良く知っている」「聞いたことはあるが内容までは知らない」と回答した人が合計で30%にも満たない結果となりました。
参考サイト:ライブコマース調査結果
2017年ごろから登場していた複数のライブコマースサービスの中には、2022年時点で既にサービス提供を終了しているものもいくつかあります。
日本のライブコマース市場は、大きくなっていかないのではないかといった印象を持っている方も少なくないのではないでしょうか。
しかしながら、ライブコマースの正しい導入・活用を行うことができれば、コロナ禍によって変化を余儀なくされた消費者の消費行動モデルにも対応してくことができるのです。
この後さらに詳しく説明しますが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて多くの店舗が(特に接客業)閉業を余儀なくされる中、店舗スタッフによるライブ配信の商品紹介によって顧客接点を増加させ、売り上げを拡大させた事業者様の例もあります。
コロナ禍が逆に市場を後押ししたと言われている非接触で商品が購入できるEC販売に注目が集まっていますが、
そこに顧客とのコミュニケーションが可能で実店舗のような接客ができるライブコマースが、EC販売に悩みを抱えるユーザーに支持されているのでしょう。
このように、ライブコマースの活用はEC販売だけでなく、実店舗販売を行う企業・ブランドにとっても活路となる可能性を持っています。
日本のライブコマース市場については下記の記事でもまとめていますので、もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
▶日本のライブコマース市場の現状と今後の動き
3. ライブコマースの特徴
ライブコマースでは、EC事業者様の抱える悩みを解決するとともにエンタメ性を活かした売り上げの向上や商品理解を深めてもらうことによるLTVの向上、顧客間でのコミュニケーションが生まれることでコミュニティの醸成を図ることができます。
4. EC販売の悩みを解消
ECでの商品購入の需要は新型コロナウイルス感染拡大も相まって拡大しています。
一方で、EC事業者にとって課題があることも事実です。
非接触型でどこからでも購入することができる反面、テキストや画像のみでしか商品を紹介することができないのは消費者にとっては不安なことであり、購入意欲の妨げとなる1つの要因ともなり、各EC事業者共通の課題なのではないかと思います。
ライブコマースであれば、ライブ配信を通じて商品の使用感や質感などを双方向のコミュニケーションを通じて伝えることができるので、購入前の不安や疑問の解消・購入後のミスマッチ等を防止することができる点がメリットとなります。
5. ライブコマースサービスのタイプ
(出所:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000031842.html)
上の図はライブコマースサービスを提供する企業やライブコマース導入企業についてまとめられた図になっています。ライブコマースは多くの企業が様々な方法で取り組んでいます。今回は多くのやり方の中で、現在主流となっている「SNS型」「アプリ型」「ECモール型」「EC埋め込み型」について紹介します。
|SNS型
【SNS型とは】
SNSプラットフォームに搭載されているライブ配信機能を活用してライブコマースを実施することを指します。無料で気軽に始めやすい点が特徴と言えるでしょう。
SNSライブ配信については下記の記事でもまとめていますので、もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
▶Instagram?Facebook?Twitter?導入企業急増のSNSライブ配信とは。
【SNS型のメリット】
・無料で始められる
InstagramやFacebookなどのプラットフォーム上でライブ配信を実施しながら、商品を紹介・訴求する運用なので、特に開発やツール契約等の費用は発生せずに気軽に始めることができます。
・一定数の視聴人数確保
自社SNSアカウントのフォロワーに対しては、告知や広告を打たずともSNSをユーザーが開けば配信していることを認知することができ、視聴を簡単にすることができます。その点、既存のファンに対してライブ配信を実施していることを認知してもらいやすく一定数の視聴数は稼ぐことができます。
【SNS型のデメリット】
・CVRが向上しにくい
購入導線がスムーズとは言えないので、ライブ配信⇒購入に遷移する場合、ライブ配信を離れてECサイトに遷移するため、例えば商品の説明の聞き逃しや離脱が発生するため、CVRの向上は実現しにくいといった懸念があります。
【SNS型はこんな方におすすめ】
SNS型は、メリットでもお話ししたように無料で始められることが魅力です。そのため「とにかくライブコマースをしてみたい」という方におすすめです。導入のコストがかからないため手軽に始めることが可能です。
【SNS型のプラットフォーム紹介】
・Instagram
URL:https://www.instagram.com/
国内月間アクティブユーザー数:3,300万人(2019年3月時点)
Instagramは多くのユーザーを抱え世代とはず人気が高いSNSです。写真や動画が主体としているSNSであるため、ライブコマースとの相性も非常に良いです。インスタライブは有名人やインフルエンサーを中心に日常的に行われユーザーも親しみやすくなっています。また、Instagramにはショッピング機能も追加されており、企業アカウントを用いたビジネスでの活用も増えています。
インスタグラムの企業アカウントについては下記の記事でもまとめていますので、もっと詳しく知りたい方は是非ご覧ください。
▶企業アカウント?プロアカウント?企業がInstagramに取り組むメリットや注意点を徹底解説!
・Facebook
URL:https://www.facebook.com/business/shops
国内月間アクティブユーザー数:2,600万人(2019年3月時点)
Facebookには「Facebook Shops」といわれるオンライン上でショップ開設ができる機能があります。この機能の中にライブコマースがあり、ライブ配信が可能です。
・YouTube
URL:https://www.youtube.com/
国内月間アクティブユーザー数:6,500万人以上(2020年12月時点)
YouTuberと呼ばれる人が台頭してきたことからもわかるようにYouTubeの人気は非常に高まっています。娯楽としての動画配信が多いイメージが強いかもしれませんが、多くの企業でビジネス活用がなされています。YouTubeライブというライブ配信機能でライブコマースが可能です。
|アプリ型
【アプリ型とは】
アプリ型とは、ライブ配信アプリを用いてライブコマースを行う方法です。ライブ配信アプリを運営する企業が抱えているライバーの方に依頼してライブコマースができる点が特徴です。
【アプリ型のメリット】
・ライバーの人気を使って集客ができる
ライブコマースを行ううえで初めにぶつかる壁がライブ配信への集客です。アプリ型のライブコマースの最大の特徴はライバーを起用できる点にあります。アプリ内で人気を誇るライバーにはファンがいるため、人気ライバーを起用することでライバー自身のファンをライブコマースに集客することが可能です。
人気ライバーによるライブコマースは話題性もあるため、認知拡大施策として効果的な方法となります。
【アプリ型のデメリット】
・売り上げやファン化につなげることが難しい
ライバー自身のファンをライブコマースに集客する場合、ライブ視聴の目的が商品やサービスよりもライバーにあるため、視聴数のわりに購入数が伸びないということが起こります。また、ライバーに対するエンゲージメントが高いため、ブランドのファンやコミュニティを醸成することが困難であるという課題もあります。
【アプリ型はこんな方におすすめ】
アプリ型の最大の特徴はライバーによる集客です。そのため「商品やサービスの認知拡大」をしたい方におすすめです。ライバーの人気を活用して話題性を作り一気に認知を広げることが期待できます。
【アプリ型のプラットフォーム紹介】
・SHOWROOM style=”color: #3366ff;”
URL:https://www.showroom-live.com/
SHOWROOMでは、人気アイドルやアーティスト、モデル、声優、お笑い、タレントなどによってライブ配信が行われています。
ライブコマース活用もあり、ライブコマースDAYというイベントを開催しています。
・AbemaTV
URL:https://abema.tv/
国内月間アクティブユーザー:849万人(2017年9月時点)
サイバーエージェントは2017年12月より動画コマースを行う子会社として「売れるAbemaTV社」を設立しました。
AbemaTV初の通販バラエティー番組である買えるAbemaTV社は、「AbemaTV」AbemaSPECIALチャンネルにて毎週木曜日23時より放送中です。
|ECモール型
【ECモール型とは】
ECモール型ライブコマースとは、Amazonや楽天のような複数のショップが出店しているプラットフォームのライブコマース機能を使った形態です。
【ECモール型のメリット】
・新規顧客獲得がしやすい
ECモール上に回遊しているユーザーが視聴者としてターゲットになるため、年齢層の垣根を越えて幅広い層のユーザーに対してアプローチがしやすいため、新規顧客の点において有効です。
【ECモール型のデメリット】
・ファン獲得が難しい
ECモールの特性上、様々なユーザー層が回遊しているため視聴数は稼ぐことができますが、
その後も自社の商品を継続的に購入し、愛着を持ってくれるユーザーの獲得は難しいでしょう。
また、SaaS型とは違い運用サポート等はないので自社でデータを分析、改善していかなければ一過性の施策になりかねない点も注意が必要です。
【ECモール型はこんな方におすすめ】
ECモール型の魅力である新規顧客の獲得を活かして「ECへの集客に注力したい方」におすすめです。ECモール自体の集客力を使ってライブコマースに集客することができるため、比較的視聴数を稼ぎやすいです。
【ECモール型のプラットフォーム紹介】
・SHOPROOM
URL:https://www.showroom-live.com/shoproom
アプロ型で紹介したライブ配信プラットフォームのSHOWROOMで使うことのできるサービスです。若い世代をターゲットとした有名人やインフルエンサーによる配信がメインです。
・Yahoo!ショッピングLIVE
URL:https://shopping.yahoo.co.jp/live
大手ECモールであるYahoo!ショッピング内のライブコマースサービスです。出店者アカウントを取得することで配信が可能になり、各店舗、有名人やインフルエンサーを起用した配信を行い、集客に力を入れています。
|EC埋め込み型
【EC埋め込み型とは】
自社ECサイト内に埋め込む形で運用することを指します。
ECサイトの追加機能の一部になるので、一般的には自社ECサイト内を閲覧するユーザーがターゲットとなります。
【EC埋め込み型のメリット】
・LTV向上に繋がる
自社ECサイト内に顧客を回遊させ、ライブコマースを視聴してもらうことで、顧客のエンゲージメントを高めつつ、番組企画を構成することで上質な購買体験を演出し、自社のブランド・商品のファン獲得を実現することができる。
・CVR向上に繋がる
購入までの導線がスムーズなツールが多く、視聴時に感じる購入意欲をそのまま購入まで繋げやすいのも特徴です。また、特徴として自社ECサイトを閲覧しに来ているユーザーとなるので、比較的購入意欲が高いユーザーが集まりやすく、商品購入の最後の一押しを実現することができます。
【EC埋め込み型のデメリット】
・ある程度の費用がかかる
一般的にはECサイトのとの連携やお使いのカートASPとの連携をするなどの導入初期費用や月額基本料金、ライブ配信時に発生するストリーミングサーバー費用が発生するケースが多く、予算の確保が必要です。
無料で運用することができるSNS型と比べると、より成果を出さなければ費用対効果が合わなくなってくることも注意が必要です。
【EC埋め込み型はこんな方におすすめ】
自社のEC上でライブコマースができるが、費用もかかるため「本格的にライブコマースに取り組みたい方」におすすめです。本格的にライブコマースに取り組み、効果的な運用を行うことで大きな成果につなげることができます。
【ECサイト埋め込み型なら「ライコマ」】
本格的にライブコマース導入をお考えの方はEC埋め込み型を検討しいてはいかがでしょうか。
弊社が運営する『ライコマ』は、お客様のECサイトへの埋め込み型ライブコマースツールの提供だけでなく、導入から配信後の分析まで一気通貫でサポートすることも可能です。
・月額3万円から利用可能という低価格でご提供可能
・カート連携機能によるスムーズな購入導線
・アーカイブや動画ダウンロードなど豊富な機能
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など導入企業を成功に導くための特徴を多く備えております。
ライブコマースを始めてみたい方、既に他社で実施しているが期待よりも効果が出ていない方など、どんなお悩みでも一度ご相談くださいませ。
6. まとめ
ここまでお読み頂きありがとうございました。
これからますます発展していくEC販売の新しい形、ライブコマースの各プラットフォームの特徴についてご紹介しました。
今後、「5G」の普及により、動画コンテンツの需要は高まると予想されます。その中でライブコマースはきっとその存在感を強めていくでしょう。
より多くの顧客へ商品・サービスの魅力を伝える次なる手段として、
是非ライブコマースの導入を検討してみてはいかがでしょうか。