スマートフォンを一人一台持っているのが持っているのが当たり前になった現代では、SNSは生活に欠かせないものとなっています。SNSの中でも若者を中心に普及率が高まっているのがInstagramです。Instagramは様々な機能でビジネスの場面での活用も見られるようになってきました。
本記事ではInstagramの企業アカウント(プロアカウント)の説明から活用法、運用のポイントまで解説します。
目次
2. 個人アカウントとの違い/プロアカウントにできること
– ビジネスプロフィールの掲載
– インサイト機能で投稿やフォロワーの分析が可能
– インスタ広告の掲載が可能
– ショップの開設
– アカウントのカテゴリ設定
– プロフィールに「予約する」等のアクションボタンの設置
– アカウント閲覧制限(最低年齢の設定)
– チャットの返信テンプレート
– チャット上での「よくある質問」設定
– 公式マーク(認証バッジ)のリクエスト
3. 基本機能のビジネス活用
– インスタライブ
– その他SNSとの連携
4. 導入メリット
– 認知の獲得
– ブランディング
– 集客
– 販売促進
5. 導入における注意点
– アカウントを非公開にできない
– 二段階認証を設定する
– 短期間でのユーザーネーム変更
– ポリシーを守る
– 個人アカウントSNSと連携されていないか
6. 効果的なInstagram運用のポイント
– ブランディングを意識した投稿
– 効果的なハッシュタブ
– 継続的な運用
– ユーザーとのコミュニケーション
– データ分析
7. アカウント作成のながれ
8. まとめ
1. 企業アカウント(プロアカウント)とは
Instagramには、一般ユーザーが利用している「個人アカウント」と企業が利用する「プロアカウント」の2種類のアカウントが存在します。
プロアカウントはビジネス用のアカウントであるため、個人アカウントにはない様々な機能があり、導入企業が増えています。
2. 個人アカウントとの違い/プロアカウントにできること
個人アカウントとは違い、ビジネス用のプロアカウントならではの機能が多くあります。
|ビジネスプロフィールの掲載
プロアカウントでは、問い合わせに必要な「電話番号」「メールアドレス」「住所」といった情報をプロフィールに載せることができます。Instagramの投稿やライブ配信を見て興味を持ったユーザーが直接問い合わせることができます。
|インサイト機能で投稿やフォロワーの分析が可能
プロアカウント特有の機能であるInstagramインサイトはフォロワーの特徴などを分析することができるツールです。Instagramには主に「投稿に関するインサイト」と「アカウントに関するインサイト」の2種類があります。
【投稿に関するインサイト】
投稿の下の方に表示される「インサイトを見る」から確認することができ、投稿に対するデータを見ることができます。
投稿へのいいねやコメントだけでなく、保存された数、投稿が表示された場所(ホーム画面なのか、検索結果なのか等)、プロフィールへのアクセス数のデータを見ることができます。
【アカウントに関するインサイト】
アカウントに関するデータを見るには、プロフィール画面右上の「≡」のマークからインサイトを選択します。ここではアカウントのフォロワーの性別や年齢、地域といった属性を見ることができます。また、過去1週間から1か月間のアカウントの投稿の表示回数やプロフィールの閲覧数を確認できます。
|インスタ広告の掲載が可能
プロアカウントを利用することによってInstagram内で広告を出すことが可能になります。広告にしたい投稿の右下に表示される「宣伝」を押し、・誘導先・ターゲット・配信予算・配信期間を決めれば広告掲載が可能です。
|ショップの開設
Instagram内の「プロフィールの設定」から「ビジネス」、「Instagramショッピング」の順に進み、設定を完了するとInstagramの運営側でアカウントに問題がないか審査が行われます。承認されるとInstagramショッピングが利用できます。投稿やストーリーに商品のタグ付けを行い販売の促進につなげましょう。
|アカウントのカテゴリ設定
自社の商品にマッチしたカテゴリを選択するようにしましょう。様々なカテゴリがあり多くの場合マッチするカテゴリがあると思います。プロフィールにカテゴリを表示させるかどうかは選択することが可能です。
|プロフィールに「予約する」等のアクションボタンの設置
プロフィールに予約ボタン(アクションボタン)の設置が可能です。Instagramを見て興味を持ったお客様が店舗に訪れやすくなります。美容サロンの予約などで用いられることが多いです。
|アカウント閲覧制限(最低年齢の設定)
アカウントを閲覧できる年齢を設定することが可能です。アルコールなどの年齢制限のある商品を扱っている企業の場合は、20歳以上に設定しておくことが良いでしょう。
|チャットの返信テンプレート
プロアカウントを運用している企業には多くの問い合わせが来ますが、プロアカウントの場合、InstagramのDM(ダイレクトメッセージ)に返信するためのテンプレートを登録することができます。設定した登録文面を選択するだけで返信することができ、一件、一件に返信を打つ手間を省くことができます。
|チャット上での「よくある質問」設定
DM(ダイレクトメッセージ)の画面によくある質問のボタンを設置することができます。初めてDMを送るユーザーにのみよくある質問が表示されます。よくある質問があることで問い合わせようとした内容がすぐにその場で解決できることが増え、ユーザーにとっても企業にとっても手間が省けます。よくある質問のボタンは最大で4つまで設置することができます。効果的な内容のボタンを設置することで問い合わせの効率を上げることができます。
|公式マーク(認証バッジ)のリクエスト
公式マーク(認証マーク)とは、アカウント名の右側につく青いチェックマークのことです。このマークは有名人や企業アカウントによく見られ、アカウントが本人あるいは本物の公式アカウントであることの証明になります。このマークが証明になるため、なりすましといったいたずらアカウントとの区別がつきアカウントの信ぴょう性が増します。
公式マークを取得するにはInstagramに申請し、承認されなければなりません。承認されるのは取得のためには以下の条件を満たしていなければなりません。
・申請するアカウントは、実在の個人または登記されているビジネスや団体を表すものである必要があります
・申請するアカウントは、個人またはビジネスを表す唯一のアカウントである必要があります。知名度のあるペットや出版物なども対象になります。
・個人やビジネスごとに認証バッジを取得できるアカウントは1つのみです。ただし、言語別のアカウントは例外です。
・公開アカウントであり、自己紹介文とプロフィール写真、少なくとも1件の投稿がある必要があります。
・広く知られており、よく検索される個人、ブランド、団体を表すアカウントである必要があります。
引用元:Instagram、認証バッジの申請プロセスのアップデートを発表
3. 基本機能のビジネス活用
プロアカウントにはプロアカウントでのみ使える機能だけでなく、通常のアカウントに備わっている機能を使うこともできます。ここでは基本機能のビジネスの活用方法について解説していきます。
|インスタライブ
インスタライブとは、Instagram上でライブ配信を行うことができる機能です。インスタライブではいいねやコメントができるため、簡易的なライブコマースを行うことができます。ライブ配信でユーザーとコミュニケーションをとりながら商品販売を行うことが可能です。
インスタライブに関しては下記の記事でもまとめていますので、もっと詳しく知りたい方は是非ご覧ください。
インスタライブについては下記の記事でもまとめていますので、もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
▶効果的なインスタライブを行うには?成功するライブ配信のコツとは。
|その他SNSとの連携
Instagramは多くのSNSと連携が可能です。なかでもFacebookとTwitterの連携は効果的です。InstagramとFacebook/Twitterを連携させることの最大のメリットは、投稿の手間を省くことができる点にあります。連携をさせていれば、Instagramに一度投稿してしまえば、FacebookとTwitterで共有ができます。
Instagramからその他SNS への発信の一方向だけでなく、その他SNS を見てInstagramに訪れることもあり、フォロワーの増加につながります。SNSを連携させ、多方に情報を発信しましょう。
4. 導入メリット
Instagramのプロアカウント(企業アカウント)特有の機能などを紹介しきましたが、実際に導入するとどのようなメリットがあるのでしょうか。
|認知の獲得
人気が高いInstagramのアクティブユーザー数は3300万人と非常に多いです。「Instagramは若者のSNSツール」という考え方を超えて今では30代40代の利用者も増えています。年齢層が幅広く、アクティブユーザーも多いInstagramは強力な拡散力を持っています。また、ハッシュタグでの検索などだけでなく、関連投稿でのおすすめに表示なども増えユーザーに見つかりやすくなっています。
Instagramは企業や商品について知ってもらうきっかけとしてとても効果的です。
|ブランディング
先ほど述べたように、Instagramが企業や商品を知るきっかけになることが多くあります。そのため、ストーリーや投稿の内容やビジュアルをこだわることでブランドのイメージを作ることも可能です。ハッシュタグ等でターゲットを絞ることも効果的でしょう。
|集客
Instagramのフォロワー数やいいね数は集客につながります。Instagramの特徴はなんといっても写真や動画によるビジュアルを重要視したコンテンツであることです。ユーザーにとってはテキストによる情報提供よりも視覚的な情報が多いInstagramの方がイメージがしやすいです。そのため、自社サイトへの集客が期待できます。
|販売促進
“個人アカウントとの違い/プロアカウントにできること”でも紹介しましたが、Instagramの企業アカウントでは、「インスタ広告」「ショップの開設」の機能を使うことができます。インスタ広告の良いところは、ユーザーのアプリ使用時のアクションに余計な負担をかけることなく自然な流れで広告を入れることができます。ショップ開設を行うと、投稿やストーリーに商品の情報をタグ付けすることができ、自社のサイトへの流入が期待できます。
5. 導入における注意点
Instagramの企業アカウントを導入するにあたって、多くのメリットがありますが、注意しなければならない点もあります。導入する際はここで解説する注意点を踏まえて取り組むようにしましょう。
|アカウントを非公開にできない
企業アカウントは非公開に設定することができません。通常の運用をする際には問題がないのですが、アカウントの準備段階の場合は注意が必要です。アカウント準備中で公開したくない場合は、プロアカウントではなく、個人アカウントで非公開にして準備を進めましょう。
|二段階認証を設定する
アカウントの乗っ取り防止のためにセキュリティを上げることが重要です。そのために二段階認証の設定をすることを勧めます。アカウント設定のセキュリティ、二段階認証で設定が可能です。SMS等で認証設定を行うことができます。
|短期間でのユーザーネーム変更
基本的には、ユーザーネームの変更は何度でも可能です。しかし、短期間での変更があまりにも多いと変更できなくなる場合があります。登録する前に登録内容をよく検討、確認するようにしましょう。
|ポリシーを守る
Instagramには利用にあたってポリシーが決められています。ポリシーに反するようなことを繰り返すと、コンテンツの削除やアカウントの停止なってしまう危険があります。
参考:利用規約 | Instagramヘルプセンター,コミュニティガイドライン | Instagramヘルプセンター
|個人アカウントSNSと連携されていないか
企業アカウント作成の際に、プライベート用の端末で行う場合には注意が必要です。プライベート端末の情報と同期してしまうとSNSや連絡先等の情報まで連携されてしまうので気を付けなければなりません。
6. 効果的なInstagram運用のポイント
機能やメリット、注意点を解説してきましたが、これまでのポイントを踏まえた効果的な運用方法を紹介していきます。
|ブランディングを意識した投稿
Instagramでブランディングが可能と先ほども述べましたが、運用においてブランドのイメージが伝わるような投稿を意識することが大切です。
各投稿の色あいをそろえてアカウント全体の雰囲気を統一することでブランドの印象をつけることができます。逆に投稿に統一感がないとユーザーはイメージが湧きにくくフォローやいいねというアクションに移らないことがあります
|効果的なハッシュタグ
ハッシュタグを用いて効果的にユーザーにアプローチしていくことが可能です。関連が高く、検索数の多いハッシュタグは必ずつけましょう。しかし、やみくもにたくさんのハッシュタグをつければいいというものではなく、ブランドのイメージに合ったもの、関連性の高いものを中心に選んでいきましょう。
|継続的な運用
運用は継続的に行いましょう。アカウントが動いてなく、情報が更新されないとフォロワーはフォローを外すてしまう可能性があります。継続的な投稿を行いユーザーとのタッチポイントを増やしましょう。
|ユーザーとのコミュニケーション
Instagramを含むSNSの特徴は気軽にコメントができ、ユーザーとの距離が近い点にあります。企業からもコメントに対する反応を行い、ユーザーと積極的なコミュニケーションを行いましょう。ユーザーとのコミュニケーションの中で意見を聞けたり、フォロワーをファン化できたりといった効果も狙うことができます。
|データ分析
運用を行う中で重要なのがデータ分析です。プロアカウントでは、インサイト機能でのデータ分析が可能です。「投稿→分析→改善」を繰り返しながらより良い投稿/運用を目指しましょう。
7. アカウント作成のながれ
・アカウントを登録する
個人アカウントの作成と同じようにInstagramのアカウントを作成します。
※ユーザーネームのところは「サービス名か企業名」分かりやすいものにしましょう。
・ビジネスアカウントに切り替える
設定からアカウント、「プロアカウントに切り替える」を選択します。
ビジネスのカテゴリ/プロアカウントの種類の選択をし、連絡先を入力します。
・プロフィールを設定する
登録が完了したらプロフィールを設定しましょう。
画像文面含めて企業やサービスの内容が分かるような工夫をしましょう。
7. まとめ
今回はInstagramの企業アカウントについて解説をしてきました。Instagramをビジネスで用いることで多くのメリットがあります。
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