ライブコマースはライブ配信とECサイトを掛け合わせた新しい販売手法です。コロナ禍の巣ごもり需要などもあり、現在注目度が高まっています。
ライブコマースはInstagramやTikTokなどのライブ配信とは違うのか、自社のECサイトでもできるのかなどの疑問点を徹底解説します。
目次
2. ライブコマースのメリット
– リアルタイムでの双方向のコミュニケーション
– 詳細な情報を伝えることができる
– 集客やLTV向上につながる
3. ライブコマースで注意すべきこと
– ライブ配信中のトラブル
– ただ配信するだけでは成功は難しい
4. ライブコマースプラットフォームのご紹介
– SNS型
– アプリ型
– ECモール型
– ECサイト埋め込み型
5. プラットフォーム別機能早見表
– いいね機能/コメント機能/投げ銭機能
– アーカイブ機能
– 購入導線
– データ分析機能
– 導入サポート
– 運用サポート
6. あなたにピッタリなプラットフォームの提案
– とにかくライブコマースをしてみたい方
– 商品認知の拡大をしたい方
– 集客に注力をしたい方
– 本格的にライブコマースをしたい方
7. まとめ
1. ライブコマースとは
ライブコマースとは、ライブ配信を用いて、視聴者と配信者が双方向のコミュニケーションをとりながらオンラインショッピングを行うという購買体験を顧客に提供できる新しい販売手法です。
チャット機能でコメントや質問ができるリアルタイムのテレビショッピングといったイメージのものです。従来の販売手法との大きな違いはリアルタイムでの双方向のコミュニケーションにあります。EC販売ではできなかった実店舗のような接客が可能となり、疑問解消だけでなく、ライブ配信を楽しみながら買い物ができます。
ライブコマースをあまり聞いたことがないという方もいらっしゃるかもしれませんが、中国ではオンラインショッピングの方法として人気が高く市場も大きいです。また、コロナ禍の長期化に伴う巣ごもり需要やSNSの普及によるライブ配信自体の人気の高まりなどの要因から日本のライブコマース市場も伸びてきています。
ライブコマースについては下記の記事でもまとめていますので、もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
▶ライブコマースとは?メリットや導入検討の際に注意すべき点などを徹底解説
2. ライブコマースのメリット
EC販売の新しい手法であるライブコマースには、従来のEC販売にはないメリットがあります。ライブ配信という動画を用いることでECの課題を解決することが可能です。
|リアルタイムでの双方向のコミュニケーション
ライブであることがライブコマースの大きな特徴です。ライブコマースを行えるプラットフォームの多くにチャット機能が付いています。視聴者はライブ配信を見ながらチャット機能でコメントや質問をすることができます。
配信者が視聴輩のコメントや質問に積極的に応えることで、ただ配信を見ているというだけでなく、配信に参加することができます。視聴者参加型の配信にすることで配信を楽しめるだけでなく、関心を持っているユーザーの疑問点を聞き出し解消することができます。
また、コメントで寄せられる視聴者の意見は、顧客が感じている商品の課題である場合も多く、今後の商品の改善に活かすことができます。
そのため、積極的にコミュニケーションをとることで、配信中のコメントのハードルを下げコメントが活発な配信になるよう心がけましょう。
|詳細な情報を伝えることができる
ライブコマースはライブ配信という動画での訴求を行うため、従来のECでのテキストと画像のみの訴求に比べ、詳細な情報を提供できます。
動画では、全方向からの様子や実際の使い方を見せることができます。また、画像では伝わりづらい商品の素材感やサイズ感をわかりやすく伝えることができます。
詳細な情報までわかると購入後のイメージがしやすく購入に繋がることが期待できます。また、ユーザーにとっても購入後にイメージと違ったといった失敗を防ぐとこができ、顧客満足度の向上にもつながります。
|集客やLTV向上につながる
ライブコマースは話題性を期待できるマーケティング施策です。配信者にインフルエンサーや有名人を起用することで配信者のファンをECに集客することが可能です。インフルエンサーや有名人の影響力を活かして今までリーチすることが難しかった層にもアプローチすることができ、新規顧客開拓につながります。
また、継続的な配信を続けることで配信のファンが付くこともあります。ファン同士がコメント欄でコミュニケーションをとることもあり、ライブコマースを起点に新たなファンコミュニティの形成が期待できます。ファンコミュニティができることでリピート顧客が増えLTVの向上にもつながります。
3. ライブコマースで注意すべきこと
ライブコマースには様々なメリットがありますが、注意しなければならないこともあります。ライブコマースを安全に成功させるために注意すべきことを紹介します。
|ライブ配信中のトラブル
ライブ配信は生放送であるため、動画の編集が聞きません。そのため、配信者の言動によって炎上してしまう可能性があります。また、「荒らし」と呼ばれるコメントでコメント欄があれてしまうことや視聴者同士が喧嘩することなどもライブ配信のトラブルとして考えられます。配信者に対する誹謗中傷コメント等もトラブルの原因になるため注意が必要です。
プラットフォームによっては禁止ワードの設定ができる機能や管理側で不適切なコメントを削除できるものもあるためトラブルに対応できる備えをしておきましょう。
ライブ配信での炎上はブランドのイメージダウンにつながりかねないので事前に防ぐことが大切です。
|ただ配信するだけでは成功は難しい
ライブコマースはライブ配信をすれば売上が上がり成功するという簡単なものではありません。ライブコマースの運用には事前の準備から配信、配信後のデータ分析までさまざまステップがあります。一つ一つのステップを着実に踏むことでライブコマースの成功につながります。
また、ライブコマースは中長期的な施策になるため、一回きりの配信での効果は期待が薄いことも注意すべき点です。
ライブコマースのプラットフォームを提供する会社によっては運用のサポートも行っている会社もあるため、相談してみるのも良いでしょう。
4. ライブコマースプラットフォームのご紹介
ライブコマースはどのようなプラットフォームでできるのか、様々あるプラットフォームの違いは何なのか、各プラットフォームの特長について紹介します。
|SNS型
【メリット】
SNSに設定されているライブ配信機能を使うことで、手軽に導入が可能。
また、既存でのフォロワー等へのアプローチが簡単に行うことができる。
【デメリット】
カートと連携していないので、ライブ配信で紹介した商品の購入までの導線がスムーズではない。
【サービス】
Instagram Facebook
SNSライブ配信については下記の記事でもまとめていますので、もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
▶Instagram?Facebook?Twitter?導入企業急増のSNSライブ配信とは。
|アプリ型
【メリット】
ライバー自身のSNS等のフォロワーが既存でついているため、ライブコマース実施時の集客の壁を乗り換えやすくなるほか、商品認知の拡大施策として有効な手段となる。
【デメリット】
ライブ配信を見に来てくれる視聴者は事業者様の商品というよりはライバーさんへのエンゲージメントが高い傾向があるため、商品・ブランドのファンやコミュニティを醸成するのが難しい。
【サービス】
SHOWROOM AbemaTV
|ECモール型
【メリット】
ECモールが提供しているライブ配信機能を使って行うことができる。
そのため、ECモール自体の集客力を生かして配信を見てもらうことができるのもメリット。
【デメリット】
視聴者数は稼げるが商品が売れにくいことが原因で事業撤退をしている事業者が存在。
【サービス】
SHOPROOM 楽天市場ショッピングチャンネル
|ECサイト埋め込み型
【メリット】
自社ECサイトに埋め込み型であるため、自社ECサイト内での顧客接点を増加さることができる。既存での顧客を抱えている事業者様にとっては集客も容易であり、購入までの導線も整っているので効率よく実施が可能。
各サービス提供社はECサイトの構築から運用・分析までワンストップでの運用を可能にしていることも特徴です。
【デメリット】
各ライブコマース事業者の基本料金が高い。
【サービス】
ライコマ HandsUP TAGsAPI Live kitなど
2. プラットフォーム別機能早見表
|いいね機能/コメント機能/投げ銭機能
いいね機能やコメント機能は視聴者とのコミュニケーションをとるための重要な機能です。
視聴者はコメントすることで商品に対する疑問を解決することができます。
投げ銭機能は配信者に対するものであり、配信者のファン化に注力するSNS型やアプリ型に多く見られます。
|アーカイブ機能
アーカイブ配信とは、ライブ配信した動画の録画を配信することで、配信終了後であっても配信を視聴できる機能のことです。ライブコマースはライブ配信を前提にしていますが、見逃してしまった視聴者にとってはありがたい機能です。
|購入導線
ライブコマースを成功させるには、ライブ配信の視聴から購入までをスムーズに行うことが重要です。SNS型やアプリ型は配信に注力がなされているため、購入導線がないことが多いです。ECモール型やEC埋め込み型は商品の販売を目的としているため、スムーズに購入することができます。
|データ分析機能
ライブコマースは1回の配信ですぐに結果の出るものとは限りません。そのため、視聴者数やいいねの数などのデータを分析することでより良い配信に繋がります。
EC埋め込み型のように運営サポートも行うツールで多く見られる機能です。
|導入サポート
導入するにあたって、アカウントの作成やECモールへの登録、ツールの申し込みなど事前の作業が必要です。また、様々な機能の説明や動作確認、使い方の説明などがあるのかというところもプラットフォームの選択基準になります。
|運用サポート
EC埋め込み型のプラットフォームを提供する企業では運用サポートも行っていることが多いです。
ライブコマースを初めて行う企業様は運用に不安を持っている方も多いのではないでしょうか。
導入の際には、どのようなサポートがあるか比べることもお考え下さい。
6. あなたにピッタリなプラットフォームの提案
|とにかくライブコマースをしてみたい方
【抱えているお悩み】
・コロナ禍の影響で来客数が減少し、売り上げが下がってしまった。
・ECサイトで商品の販売をしているが、新規顧客獲得が難しい。
・集客施策としてライブコマースをしてみたいが、コストをかけたくない。
【SNS型の勧め】
SNS型はコストをかけずに、手軽に始めることが可能です。無料でライブコマースに挑戦したいと考えている方にオススメです。フォロワーの増加やライブ配信の視聴者数を増やすことが難しい点と購入までの導線がないことからライブ配信の成果が販売促進に直結しない点に注意が必要です。
|商品認知の拡大をしたい方
【抱えている悩み】
・コロナ禍の影響で来客数が減少し、売り上げが下がってしまった。
・商品を知ってもらう機会がなく、商品が売れない。
・ライブコマースでは、有名なインフルエンサーを用いて商品の認知を拡大したい。
【アプリ型の勧め】
アプリ型では、ライブコマースに有名なライバーを用いることが多いです。そのためライバー自身のファンに商品の認知を拡大させることができます。ライバー目当てでライブ配信を見に来た客を商品やブランドのファンにすることが難しい点と商品をアプリ型のプラットフォームで扱ってもらえるかという点に注意が必要です。
|集客に注力をしたい方
【抱えている悩み】
・コロナ禍の影響で来客数が減少し、売り上げが下がってしまった。
・ライブコマースをやったとしても、見に来てもらえるかが不安。
【ECモール型の勧め】
ECモール型はECモールのファンがすでにいるため、集客が行いやすいです。しかし、ECモール上のクーポンなどに惹かれた客は、自社商品のファンにはなりづらくリピートしてもらえないという点に注意が必要です。また、ECモールに出店していることが前提になります。
|本格的にライブコマースをしたい方
【抱えている悩み】
・コロナ禍の影響で来客数が減少し、売り上げが下がってしまった。
・ライブコマースの導入を考えているが、運用に不安がある。
・EC販売をしているものの新規顧客獲得やLTVが頭打ちになっている。
【EC埋め込み型の勧め】
EC埋め込み型は自社ECへの流入が可能です。購入導線だけでなく、企画やキャスティングなどの運用サポートで成功を目指します。導入や使用に費用がかかる点に注意が必要です。
4. まとめ
ライブコマースプラットフォームの特徴や機能についてご紹介してきましたが、いかがでしたか。
本格的なライブコマースにはコストがかかると述べましたが、ライコマは圧倒的低価格でサービス提供をしています。
今回ご紹介した内容を契機に、ライブコマース導入を検討してみてはいかがでしょうか。
なお、弊社が運営する『ライコマ』は、お客様のECサイトへの埋め込み型ライブコマースツールの提供だけでなく、導入から配信後の分析まで一気通貫でサポートすることも可能です。
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