「EC市場」という言葉を耳にする機会が増えています。しかし、EC市場の意味を正しく理解でいる人はそこまで多くないのではないでしょうか。EC市場だけでなく、そもそもECの言葉の意味もなんとなく分かるが、という方も少なくないと思います。
本記事ではECやEC市場の意味からEC市場の具体的な内容まで詳しく解説していきます。
目次
1. EC市場とは
EC市場とは、一言でいえばECの市場のことです。では、ECとはどういう意味なのでしょうか。EC市場を理解するにはECの言葉の意味を正しく理解することが必要です。
|ECとは
ECとは、「Electronic Commerce」の略語で、日本語は電子商取引と言われます。オンラインショッピングのようにインターネット上で物の商取引が行わる場合、すべてECと呼びます。
企業同士がサービスや商品と取引するBtoB、Amazonや楽天のように企業と顧客で取引を行うBtoC、ヤフオクやメルカリのように顧客間同士が取引を行うCtoCすべて含めてECと呼ばれます。ECは誰もが一度は使ったことがあるといっても良いくらいに身近なものになっています。
2. EC市場の伸び
インターネットやスマートフォンの普及に伴ってECの市場も伸び続けてきました。また、新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり需要、5Gによるインターネット回線の高速化が追い風となり市場規模はさらに成長しています。
|日本のEC市場規模(BtoC/BtoB)

引用元:電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました。
伸び続けていた国内EC市場ですが、2019‐2020はほぼ横ばいとなりました。理由として、コロナによる旅行サービスの規模が縮小したことがあげられます。サービス分野の規模が縮小したにもかかわらず、全体の規模が横ばいなのは物販系分野やデジタル分野の規模が拡大したためです。

引用元:電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました。
新型コロナウイルスの影響もあり、すべてのカテゴリーの市場規模、EC化率ともに伸びました。「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」や「家具・インテリア」といったECとの相性が良い商品のEC化率が高い値となりました。

引用元:電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました。
「旅行サービス」「飲食サービス」「チケット販売」の市場規模が新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の影響で縮小しました。

引用元:電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり需要によって家で楽しめる娯楽である「有料音楽配信」「有料動画配信」「オンラインゲーム」の市場規模が伸びています。
|日本のEC市場規模(CtoC)

引用元:電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました。
新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛によって物販系のEC市場の拡大がCtoC-EC利用者の増加につながったと考えられます。
3. 今後も伸びると予測されるEC市場
コロナ禍でより身近なものになり、生活に欠かせないものとなったECはウィズコロナ、アフターコロナにおいても成長が続くと考えられます。
さまざまなECツールのサービスが出てきていることや5Gによるインターネット回線の高速化に伴いEC市場は伸びていくでしょう。
4. EC市場において注目の高まるライブコマース
ECには、いつでもどこでも商品やサービスの購入が可能、購入品が家に届くといったメリットがあります。その一方で、商品のサイズ感や素材感がよくわからず、買ってみたらイメージと違ったという経験のある方もいるのではないでしょうか。
コロナが落ち着いてきて、実店舗への需要が帰ってきている昨今、外出自粛時に比べてECサイトでの売り上げに伸び悩んでいる事業者もいるのではないでしょうか。
実店舗販売のような接客でECの課題を解決するのがライブコマースです。リアルタイムのコミュニケーション、映像による訴求で商品の魅力を伝え、販売を促進させるだけでなく、購入者の満足度を高めます。
ライブコマースについては下記の記事でもまとめていますので、もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
▶ライブコマースとは?メリットや導入検討の際に注意すべき点などを徹底解説
5. まとめ
成長を続けているEC市場について説明をしてきました。様々な要因で伸びているEC市場ですが、EC独自の課題も存在します。そのような中で課題を解決する新しいEC販売手法であるライブコマースの注目が高まっています。
ライブコマースに関心がありましたら、ぜひどんなことでもご相談くださいませ。